【動画】絶対参照と相対参照の原理について分かりやすく解説します
この動画では絶対参照と相対参照の原理について解説します。
目次
相対参照
まずは相対参照について説明します。
例えばこのような表に、商品ごとの売上のシェアを算出したいとします。
商品ごとの売上のシェアは、商品の売上÷総売り上げ×100で算出できるので、このような式になります。
=B2/B5*100で算出できます。
※分かりやすくするため、表示形式機能で%をつけています。
エクセルでは
- 割り算はスラッシュ
- 掛け算はアスタリスク
を入力します。
これで商品Aの売上のシェアを算出することができました。
次に、この式を他の商品にも適用します。
式を入力したセルを選択した状態で、セルの右下に表示される小さい四角を、ドラッグするかダブルクリックすることで、他の行にも数式も作成します。このように一瞬で他の行にも数式を作成できる機能のことをオートフィル機能と言います。
オートフィル機能を使うとここで、このようにエラーが起こります。数式を確認すると、総売り上げのセルの参照がズレていることが原因だと分かります。
このようにセルを参照している数式で、オートフィル機能を使うと、オートフィル機能を利用した元となるセルを起点として相対的な位置が参照されます。
今回であればC2セルは、B2セルとB5セルを参照しています。
この場合、
- C2セルから、B2セルの相対的な位置は『1つ左の列の、同じ行』となります。
- C2セルから、B5セルの相対的な位置は『1つ左の列の、3つ下の行』となります。
オートフィル機能を使うと、この相対的な位置が、他の式からも参照されます。
C3セルであれば、
- C3セルから『1つ左の列の、同じ行』のセルはB3セル
- C3セルから『1つ左の列の、3つ下の行』のセルはB6セルなので
B3セル÷B6セル×100
という数式になり、B6セルには何も入力されていないので、エラーになります。
C4セルであれば、
- C4セルから『1つ左の列の、同じ行』のセルはB4セル
- C4セルから『1つ左の列の、3つ下の行』のセルはB7セルなので
B4セル÷B7セル×100
という数式になり、B7セルには何も入力されていないため、エラーになります。
このように、相対的な位置が参照されていることを、相対参照と言います。
絶対参照
相対参照とは対照的に、指定したセルを絶対的に参照することを絶対参照と言います。
絶対参照を設定するには、絶対参照を設定したい列名または行名の前にドル記号をつけます。
今回であれば、総売り上げの参照した際に行がズレてしまっているので、5行の前にドル記号をつけることで、行のみ絶対参照に設定して、動かないようにすることができます。
これを右下の小さい四角をドラッグするか、ダブルクリックで、オートフィル機能を適用すると、このように正しく割合が表示されます。
数式を確認すると、総売り上げが正しく参照されていることが分かります。
C2セルは、総売り上げのB5セルを『1つ左の列の、5行目』と捉えて参照しています。
- C3セルから『1つ左の列の、5行目』のセルもB5セルなので
B3セル÷B5セル×100
という数式になります。
- C4セルから『1つ左の列の、5行目』のセルもB5セルなので
B4セル÷B5セル×100
という数式になります。
以上が絶対参照と相対参照の原理です。