【動画】【自動化Excel】在庫管理表を作成して、安全在庫数を保つ方法
この動画ではエクセルで在庫を管理して、安全在庫数を保つ方法を紹介します。
安全在庫というのは、在庫管理を行う上で、欠品を防ぐ最低限の在庫量の事です。
今から紹介する方法で、在庫を管理することで、安全在庫数を保ち欠品を防ぐことができます。
現在の在庫数を一覧で表示することもできるので、棚卸しにも使うことができます。
まずは完成形を確認します。
この在庫管理表には2つの表を使います。
1つ目は商品の一覧表です。ここに、全ての商品名を一覧化し、その安全在庫数を設定します。
2つ目は入出庫履歴の管理表です。
左から、
- 入出庫履歴を入力した日付
- 入出庫した商品名
- どういうアクションを行ったか
- 入出庫した数
を入力します。
いつどのように入出庫したかを記録することで、あとから見返すことができるので、トラブル防止に繋がります。
商品名の欄は商品の一覧表に入力した、商品名リストから選択して入力することができます。
入出庫履歴を入力していくと、商品一覧の表には、自動で現在の在庫数や、発注が必要になるまでの数が算出されるので、棚卸しなどに使うこともできます。
また、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなった場合は、セルの色が赤色に変わり、発注が必要なことを知らせてくれるようになります。
また、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなった商品のみ絞り込み表示することができるので、発注が必要な商品のみを一覧で表示することもできます。
更に動画の後半では、意図しない情報は入力できないように、入力制限をかけたり、見やすい表のデザイン方法も紹介します。
それでは早速作成していきましょう。
動画
- 商品名リストから選択して入力する
- 安全在庫数を割った商品のみ絞り込む
目次
項目名と仮データ(商品一覧表)
まずは、商品一覧表から作成します。
表の土台となる、項目名の欄を入力していきます。
右へ情報を入力していく際は、Tabキーを押すと、セルの入力を確定して選択セルを右に移動することができるので、素早く入力することができます。
列幅が足りず情報が表示しきれない場合はその列名の右側の境目をダブルクリックすると、情報量に合わせて自動で、列幅を調整することができます。
次に、各挙動を確認するために、仮で情報を入力していきます。
在庫数と発注までの欄は自動で算出されるように後ほど設定するので、今は空けておきます。
項目名と仮データ(入出庫履歴)
次に、入出庫履歴の表を作成します。
左下のシートタブの横にあるプラスボタンをクリックするか、Shiftキーを押しながらF11キーを押して、新しいシートを作成します。
シート名をダブルクリックして、シート名を変更しておきます。
シートはドラッグで並び替えることができます。
次に、入出庫履歴の表の土台となる、項目名の欄を入力していきます。
次に、各挙動を確認するために、仮で情報を入れていきます。
商品名は先ほど作成した、商品一覧表からコピーします。商品一覧のシートタブをクリックして、商品一覧のシートを開きます。
商品一覧をドラッグして選択した状態で、Ctrlキーを押しながらCキーを押してコピーします。CopyのCと覚えると覚えやすいです。
入出庫履歴のシートに戻り、貼り付けたい先頭のセルを選択した状態で、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けます。
日付もコピーします。Ctrlキーを押しながらCキーでコピーして、貼り付けたいセルをドラッグで選択したらCtrlキーを押しながらVキーで貼り付けます。
アクション欄や入個数欄も同じく、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーして、貼り付けたいセルをドラッグで選択したらCtrlキーを押しながらVキーで貼り付けます。
後ほど
- 入庫数が正しく足されているかを確認するために、同じ商品を2回入庫したことにしておき、
- 出庫数が正しく引かれているかと、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなった場合にセルが赤くなる挙動を確認するために、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなるように出庫した商品を作っておきます。
保存
ここで一旦Ctrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存します。SaveのSと覚えると覚えやすいです。
任意のファイル名と保存場所を指定しておきます。
在庫数の算出
次に商品一覧表の在庫数の欄に、現在の在庫数が自動で算出されるように数式を作成します。
入庫数
まずは、各商品の入庫数を足します。
=SUMIFS(入出庫履歴!D$2:D$12,入出庫履歴!B$2:B$12,商品一覧!A2)
と入力したら、Enterで確定します。
SUMIFS関数は、指定した条件を満たす数字だけを全て足すことができる関数です。
1つ目の引数には、合計する数字の範囲
2つ目の引数には、条件を判定する範囲
3つ目の引数には、条件
を入力します。
ここでは、
入出庫履歴シートのB2セルからB11セルの範囲から
商品一覧シートのA2セルと同じである行の
入出庫履歴シートのD2セルからD11セルの数字を全て足す
という意味になります。
数式を入力できたら、そのセルを選択した状態で、右下の小さい四角をダブルクリックして、他の行にも適用します。
条件に設定した、A2は相対参照なので、
- C2セルは、A2セルに入力されている「クリアファイル」かどうかを条件とし、
- C3セルは、A3セルに入力されている「コピー用紙 A4」かどうかを条件とし、
- C4セルは、A4セルに入力されている「コピー用紙 A3」かどうかを条件とする
というように続いていきます。
相対参照について詳しく知りたい方は、他の動画で紹介してるので参考にしてみてください。
出庫数
次に、今算出した入庫数から、出庫数を引いて、現在の在庫数を算出します。
数式を入力したセルの一番上のセルを選択した状態で、F2キーを押して、編集モードにしたら、
–
と入力して、先ほどと同じようにSUMIFS関数を使って、
SUMIFS(入出庫履歴!E$2:E$12,入出庫履歴!B$2:B$12,商品一覧!A2)
と入力して、Enterで確定します。
これで、現在の在庫数が自動で算出されるようになりました。
数式を入力できたら、そのセルを選択した状態で、右下の小さい四角をダブルクリックして、他の行にも適用します。
発注まで
次に、発注が必要になるまでの数が自動で算出されるように、数式を作成します。
発注が必要になるまでの数は、在庫数-安全在庫数で算出することができるので、
D2セルに=C2-B2と入力します。
Enterで確定したら、そのセルを選択した状態で、右下の小さい四角をダブルクリックして、他の行にも適用します。
これで、発注が必要になるまでの数が自動で算出されるように、数式を作成することができました。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
テーブル
次に、入出庫履歴の表にテーブルを設定します。
テーブルというのは日本語で表という意味です。表にテーブルを設定することで、いくつかのメリットがあります。
テーブルを設定するメリット
①表が縞々のデザインになって、見やすくなる
②データの並び替えや絞り込みができるようになる
③データを追加した際に数式が自動で追加される
④データを追加した際にセルの参照範囲が自動で広がる
1つ目は、表が縞々のデザインになって、見やすくなることです。デザインは豊富なテンプレートの中から選択するだけで、簡単に変更することができます。
2つ目は、データの並び替えや絞り込みができるようになることです。入出庫履歴の表であれば、期限順に並び替えたり、特定の商品のみ絞り込んだりして活用することができます。
3つ目は、データを追加した際に数式が自動で追加されることです。例えば、今回であれば、商品数一覧の表には、現在の在庫数を自動で算出する数式と、発注が必要になるまでの個数を自動で算出する数式を入力しています。しかし、これは現在存在する商品に対して作成されているので、新しく追加したデータは算出されないことになります。そこで、表にテーブルを設定していると、データを追加した際に自動で数式が追加されて、新しく追加したデータも自動で算出してくれるようになります。
4つ目は、データを追加した際にセルの参照範囲が自動で広がることです。例えば、先ほど、SUMIFS関数を使って、
- B2セル~B12セル
- D2セル~D12セル
- E2セル~E12セル
を参照して、現在の在庫数が自動で算出されるように数式を入力しました。
つまり、12行目までのデータは計算されますが、13行目以降のデータは計算されないことになります。そこで、参照先の表にテーブルを設定しておくと、データを追加した際に、自動で参照先のセルの範囲が広がるため、13行目以降に追加されたデータも計算されるようになります。
以上のようなメリットから、このようなデータの一覧表を作成する際は、早めにテーブルを設定しておくのがおすすめです。
- デザインの種類
- 並び替え絞り込み
テーブルを設定するには、テーブルを設定したい表のどこかをクリックして選択した状態で、Ctrlキーを押しながらTキーを押します。TableのTと覚えると覚えやすいです。
Ctrlキーを押しながらTキーを押すと、テーブルの設定メニューが表示されます。まずは、テーブルを設定する範囲を指定します。基本的にはこのように自動で選択されますが、正しく選択されていない場合は、表をドラッグして選択し直してください。テーブルを設定する範囲が正しく入力されていることを確認したら、先頭行は見出しなので、先頭行をテーブルの見出しとして使用するにチェックが入っていることを確認して、OKをクリックします。
これでテーブルを設定することができました。
データを絞り込んだり並び替えたりしたい場合は項目名の横の下三角形からデータを絞り込んだり並び替えたりすることができます。
もしテーブルで作成した表のデザインを変更したい場合は、テーブルを設定した表のどこかを選択した状態で、テーブルデザインタブのテーブルスタイルのオプションとテーブルスタイルのグループから変更することができます。
この動画ではそのままのデザインで進めます。
商品一覧の表にもテーブルを設定しておきます。
テーブルを設定したい表のどこかをクリックして選択した状態で、Ctrlキーを押しながらTキーを押します。テーブルを設定する範囲が正しく選択されていない場合は、表をドラッグして選択し直してください。テーブルを設定する範囲が正しく入力されていることを確認したら、先頭行は見出しなので、先頭行をテーブルの見出しとして使用するにチェックが入っていることを確認して、OKをクリックします。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
構造化参照
ここで一度、入出庫履歴にデータを追加してみます。
そして、商品一覧シートに戻り、SUMIFS関数を使った数式を確認すると、SUMIFS関数の参照範囲が追加されていないことが分かります。
そこで、SUMIFS関数の参照範囲を指定し直します。
一旦、Ctrlキーを押しながらZキーを何回か押して、データを追加する前の状態に戻します。戻しすぎた場合はCtrlキーを押しながらYキーで元に戻す前の状態に戻すことができます。YarinaoshiのYと覚えると覚えやすいです。
入庫数
次に、商品一覧表の在庫数の欄に、入庫数を算出する数式を作成し直します。
=SUMIFS(テーブル1[入庫数],テーブル1[商品名],[@商品名])
と入力し、Enterで確定します。
テーブルを設定している表で、数式を入力すると、自動で他の行にも適用されることがあります。
テーブルにあるセルを参照すると、テーブル名が入力されることがあります。
表にテーブルを設定すると、そのテーブルには自動でテーブル名が設定されます。
1つ目に作成したテーブルであればテーブル1、2つ目に作成したテーブルであればテーブル2、3つ目に作成したテーブルであればテーブル3というテーブル名が設定されます。
テーブル名は変更することもできますが、今回は変更していないので、テーブル1という名前が設定されていて、そのテーブル名が入力されています。
また、括弧の中には列名が入力されています。
@列名というのは、その数式が入力されている行の列名の列のセルを参照するという意味になります。
ここでは、
テーブル1というテーブルの入庫数列の範囲から
この数式が入力されている行の商品名列のセルと同じである行の
テーブル1というテーブルの商品名列の数字を全て足す
という意味になります。
このように、テーブル名と列名を指定してセルを参照する参照方法を構造化参照と言います。
出庫数
次に、今算出した入庫数から、出庫数を引いて、現在の在庫数を算出します。
数式を入力したセルの一番上のセルを選択した状態で、F2キーを押して、編集モードにしたら、
–
と入力して、先ほどと同じようにSUMIFS関数を使って、
SUMIFS(テーブル1[出庫数],テーブル1[商品名],[@商品名])
と入力して、Enterで確定します。
先ほどと同じく、テーブルを設定している表で数式を入力すると、自動で他の行にも適用されることがあります。
もし、自動で適用されなかった場合は、そのセルを選択した状態で、右下の小さい四角をダブルクリックして、他の行にも適用します。
これで、現在の在庫数が自動で算出されるようになりました。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
条件付き書式(商品一覧、発注まで)
次に、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなって発注が必要になったら、セルの色が赤色に変わり、発注が必要なことを知らせてくれるように設定します。
特定の条件に応じて、背景色を変更するには、条件付き書式機能を使います。
エクセルにおける書式というのはセルや文字の見た目のことです。
つまり、条件付き書式機能は、指定した条件に応じて、セルや文字の見た目なども変えることができる機能です。
ここでは「発注までの数字が0以下になったら、背景色を赤色にする」という条件付き書式を設定します。
条件付き書式機能を設定するには、条件付き書式を適用したいセルを選択して、上のホームタブの、条件付き書式から設定することができます。
ここでは、新しいルールをクリックします。
新しい書式ルールというウィンドウが開いたら、まずは、書式を変更する条件を設定します。
「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択して、ルールの内容を
- セルの値
- 次の値以下
- 0
と設定します。
これで、「セルの値が0以下の時に書式を変更する」という設定になります。
次に、書式をクリックして、条件を満たした際の、書式を設定します。
ここでは、背景色が赤色になるように設定したいので、塗りつぶしタブを開いて、赤色を選択します。
選択できたら、OK、OKをクリックします。
これで、現在の在庫数が安全在庫数より少なくなって発注が必要になったら、セルの色が赤色に変わるように設定することができました。
表にはテーブルを設定しているので、新しくデータを追加した行も、条件付き書式が適用されます。
データの入力規則(入出庫履歴・商品名・リスト)
次に、入出庫履歴の商品名の欄に、商品一覧にある商品名以外は入力できないように設定していきます。商品一覧にある商品名以外は入力できないように設定することで、商品名の入力ミスを失くします。
商品名は1文字でも入力ミスがあると、商品名を元に条件分岐して計算している、在庫数の計算で計算ミスが起こってしまうので、この設定をすることで、在庫数の計算で計算ミスが起こる可能性を減らすことができます。
指定した情報以外は入力できないように制限をかけるには、データの入力規則機能を使います。
データの入力規則機能を使うには、まず入力制限をかけたいセルを選択します。
次に、上のデータタブからデータの入力規則をクリックします。
データの入力規則メニューが開いたら、設定タブを開き、入力値の種類をここでは、リストに設定します。
リストでは、入力を許可する文字列を複数指定することができます。
元の値のボックスの中をクリックして、カーソルを入れた状態で、商品一覧シートを開いて、商品名一覧を選択します。
これで、商品一覧シートのA2セルからA10セル、つまり商品名の列に存在する商品名以外は入力できないようになります。
ドロップダウンリストから選択するにチェックが入っていると、このように選択肢から入力することができるので便利です。
設定できたら、OKをクリックします。
これで、商品一覧の商品名以外を入力しようとすると、エラーメッセージが表示されて、入力できないように設定することができました。
セルの右にある下三角形をクリックすると、入力を許可した商品一覧が表示され、選択して入力することができます。
キーボードのショートカットキーで入力したい場合は、Altキーを押しながら下キーを押すことで選択肢を表示することができます。そのままカーソルキーで選択し、Enterキーで確定して入力することができます。
表にはテーブルを設定しているので、新しくデータを追加した行も、データの入力規則が適用されます。
データの入力規則(入出庫履歴・アクション・リスト)
次に、アクションの欄も、許可した選択肢以外は入力できないように設定します。
ここでは
- 入庫
- 出庫
- 処分
- 修正
の4つのみ入力を許可します。
- 処分は、何かしらの理由で破棄した場合などに使い、
- 修正は、棚卸しなどの際に、数が合わない際の調整で使います。
単に入庫や出庫という項目だけでも良いのですが、処分や修正という項目を用意しておくことで、それがなぜ増えたり減ったりしたかが記録されるので、後で見返す際や、複数人で在庫管理してる場合は便利です。
先ほどと同じようにデータの入力規則機能を使って、設定します。
まずは、選択肢のリストを作成します。
ここでは新しいシートに選択肢リストを作成します。
左下のシートタブの横にあるプラスボタンをクリックするか、Shiftキーを押しながらF11キーを押して、新しいシートを作成します。
シート名をダブルクリックして、シート名をリストと変更しておきます。
次に、選択肢リストを作成します。
作成したらテーブルを設定しておきます。
テーブルを設定したい表のどこかをクリックして選択した状態で、Ctrlキーを押しながらTキーを押します。テーブルを設定する範囲が正しく選択されていない場合は、表をドラッグして選択し直してください。テーブルを設定する範囲が正しく入力されていることを確認したら、先頭行は見出しなので、先頭行をテーブルの見出しとして使用するにチェックが入っていることを確認して、OKをクリックします。
これで、アクションの選択肢のリストの完成です。
次に、入出庫履歴シートに戻り、入力制限をかけたいセルを選択したら、上のデータタブからデータの入力規則をクリックします。
データの入力規則メニューが開いたら、設定タブを開き、先ほどと同じく入力値の種類を、リストに設定します。
元の値のボックスの中をクリックして、カーソルを入れた状態で、リストシートを開いて、アクションの選択肢一覧を選択します。
これで、リストシートにあるA2セルかA5セル、つまりアクションの選択肢以外は入力できないようになります。
先ほどと同じく、ドロップダウンリストから選択するにチェックが入っていると、このように選択肢から入力することができるので、チェックが入っていることを確認したら、OKをクリックします。
これで、アクションの選択肢以外を入力しようとすると、エラーメッセージが表示されて、入力できないように設定することができました。
セルの右にある下三角形をクリックすると、入力を許可した選択肢一覧が表示され、選択して入力することができます。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
データの入力規則(入出庫履歴・入庫数)
次に、アクションの選択肢によって、入庫数と出庫数の欄が入力できないように設定します。
入庫数の欄は、アクションの欄に
- 入庫または
- 修正と入力した場合のみ、入力できるようにして、
出庫数の欄は、アクションの欄に
- 出庫または
- 処分または
- 修正と入力した場合のみ、入力できるようにします。
先ほどと同じようにデータの入力規則機能を使って、設定します。
入庫数
まずは、入庫数の欄を、アクションの欄に
- 入庫または
- 修正と入力した場合のみ、入力できるようにします。
入力制限をかけたいセルを選択したら、上のデータタブからデータの入力規則をクリックします。
データの入力規則メニューが開いたら、設定タブを開き、入力値の種類を、ユーザー設定にします。
次に、元の値のボックスに、
=OR(C2=”入庫”,C2=”修正”)
と入力します。
OR関数は、引数に入力した条件のいずれかを満たす場合、
という条件を作成することができる関数です。
ここでは、
- C2セルが入庫の場合または
- C2セルが修正の場合のみ
セルへの情報入力を許可して、
それ以外の場合は入力を許可しない、
という意味になります。
C2セルは相対参照で設定しているので、
- D2セルは、
- C2セルが入庫の場合または
- C2セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
- D3セルは、
- C3セルが入庫の場合または
- C3セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
- D4セルは、
- C4セルが入庫の場合または
- C4セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
というように続いていきます。
「空白を無視する」にチェックが入っていると、セルが空白の場合に条件を無視してしまい、入力できる状態になってしまうので、ここではチェックを外しておきます。
設定できたらOKをクリックします。
これで、アクションの欄に入庫または修正以外である行の入庫数の欄を編集しようとすると、エラーメッセージが表示されて、入力できなくないように設定することができました。
出庫数
次に、出庫数の欄は、アクションの欄に
- 出庫または
- 処分または
- 修正と入力した場合のみ、入力できるように設定します。
入力制限をかけたいセルを選択したら、上のデータタブからデータの入力規則をクリックします。
データの入力規則メニューが開いたら、設定タブを開き、入力値の種類を、ユーザー設定にします。
次に、元の値のボックスに、
=OR(C2=”出庫”,C2=”処分”,C2=”修正”)
と入力します。
OR関数は先ほどと同じく、引数に入力した条件のいずれかを満たす場合、
という条件を作成することができる関数です。
ここでは、
- C2セルが出庫の場合または
- C2セルが処分の場合または
- C2セルが修正の場合のみ
セルへの情報入力を許可して、
それ以外の場合は入力を許可しない、
という意味になります。
先ほどと同じく
C2セルは相対参照で設定しているので、
- E2セルは、
- C2セルが出庫の場合または
- C2セルが処分の場合または
- C2セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
- E3セルは、
- C3セルが出庫の場合または
- C3セルが処分の場合または
- C3セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
- E4セルは、
- C4セルが出庫の場合または
- C4セルが処分の場合または
- C4セルが修正の場合のみセルへの情報入力を許可
というように続いていきます。
先ほどと同じように「空白を無視する」にチェックが入っていると、セルが空白の場合に条件を無視してしまい、入力できる状態になってしまうので、ここではチェックを外しておきます。
設定できたらOKをクリックします。
これで、アクションの欄に出庫または処分または修正以外である行の出庫数の欄を編集しようとすると、エラーメッセージが表示されて、入力できないように設定することができました。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
条件付き書式
次に、入力ができないセルを自動的に灰色にすることで、入力できないことがひと目で分かるように設定します。
入庫数
まずは入庫数の欄の入力できないセルが、自動で灰色になるように設定します。
条件付き書式機能を設定するには、条件付き書式を適用したいセルを選択して、上のホームタブの、条件付き書式から設定することができます。
ここでは、新しいルールをクリックします。
次に、ルールの種類では、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックします。
すると、条件を入力するボックスが表示されるので、
=AND(C2<>”入庫”,C2<>”修正”)
と入力します。
AND関数は、引数に入力した条件を全て満たす場合、
という条件を作成することができる関数です。
ここでは、
- C2セルが入庫以外
かつ
- C2セルが修正以外
の場合に書式を変更する、という意味になります。
先ほどと同じくC2セルは相対参照で設定しているので、
- D2セルは、
- C2セルが入庫以外かつ、
- C2セルが修正以外の場合に書式を変更
- D3セルは、
- C3セルが入庫以外かつ、
- C3セルが修正以外の場合に書式を変更
- D4セルは、
- C4セルが入庫以外かつ、
- C4セルが修正以外の場合に書式を変更
というように続いていきます。
次に、設定した条件を満たした際に、どのように書式を変えるかを設定していきます。
ここでは、背景色を灰色に変える設定をします。書式をクリックして、塗りつぶしタブを開きます。塗りつぶしタブでは背景色を指定することができます。今回は背景色を灰色にしたいので、灰色を選択します。選択できたら、OK、OKをクリックします。
これで、入庫数の欄の入力できないセルは、自動で灰色になるように設定することができました。
出庫数
次は出庫数の欄で入力できないセルが、自動で灰色になるように設定します。
条件付き書式を適用したいセルを選択して、上のホームタブの、条件付き書式から新しいルールをクリックします。
ルールの種類では、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックして、条件を入力するボックスに
=AND(C2<>”出庫”,C2<>”処分”,C2<>”修正”)
と入力します。
AND関数は、先程と同じく、引数に入力した条件を全て満たす場合、
という条件を作成することができる関数です。
ここでは、
- C2セルが出庫以外
かつ
- C2セルが処分以外
かつ
- C2セルが修正以外
の場合に書式を変更する、という意味になっています。
先ほどと同じくC2セルは相対参照で設定しているので、
- E2セルは、
- C2セルが出庫以外かつ、
- C2セルが処分以外かつ、
- C2セルが修正以外の場合に書式を変更
- E3セルは、
- C3セルが出庫以外かつ、
- C3セルが処分以外かつ、
- C3セルが修正以外の場合に書式を変更
- E4セルは、
- C4セルが出庫以外かつ、
- C4セルが処分以外かつ、
- C4セルが修正以外の場合に書式を変更
というように続いていきます。
次に、設定した条件を満たした際に、どのように書式を変えるかを設定していきます。
ここでは、先ほどと同じく背景色を灰色に変える設定をします。書式をクリックして、塗りつぶしタブを開きます。塗りつぶしタブでは背景色を指定することができます。今回は背景色を灰色にしたいので、灰色を選択します。選択できたら、OK、OKをクリックします。
これで、出庫数の欄で入力できないセルは、自動で灰色になるように設定することができました。
条件付き書式の閲覧・編集・削除
現在設定している条件付き書式を閲覧・編集・削除したい場合は、条件付き書式が設定されているセルを選択した状態で、上のホームタブから、条件付き書式、ルールの管理をクリックすると、現在設定している条件付き書式を表示して、編集したり削除することができます。
そのシートの全ての条件付き書式を表示したい場合は、書式ルールの表示の欄をこのワークシートの変更すると、そのシートの全ての条件付き書式を表示することができます。
保存
ここでCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
データの入力規則(入出庫履歴・日付)
次に、日付データの入力欄に日付データ以外は入力できないように設定していきます。
日付データを並び替えたり、絞り込んだりする際に、日付データが正しく入力されていないと、正しく機能しない場合があるので、日付データの入力欄に日付データ以外は入力できないように設定することで、不具合が起こる可能性を減らすことができます。
先ほど紹介したデータの入力規則機能を使って設定していきます。
入力制限をかけたいセルを選択したら、上のデータタブからデータの入力規則をクリックします。
データの入力規則メニューが開いたら、設定タブから入力値の種類を日付に設定します。
これで、日付データ以外は入力できないように設定することができます。
次に、入力できる日付の範囲を設定する必要があるので、データを次の値以上に設定し、開始日を入力する可能性がある日付の1番過去の日付を入力してください。
ここでは、2020/11/1と入力します。
設定できたら、OKをクリックします。
これで、日付以外のデータを入力しようとすると、エラーメッセージが表示されて、入力できないように設定することができました。
削除
最後に、仮で入力したデータを削除しておきます。1つ目のデータ以外の行を選択して、右クリックから削除をクリックして、削除します。
次に、1行目のデータを選択した状態で、Deleteキーで削除します。
数式は削除しないように気をつけてください。
他の表も使わないデータは削除しておきます。
保存
最後にCtrlキーを押しながらSキーを押して、ファイルを保存しておきます。
おわりに
以上がエクセルで在庫を管理して、安全在庫数を保つ方法でした。